コラム

景観地区における自販機ラッピング

2017.11.21

「景観地区とは?」

景観地区は、景観法によって街の景観を守るために作られた制度です。以前までは美観地区と呼ばれていましたが、美観地区が今までの景観を維持することに重点を置いていたのに対し、景観地区は将来に向けてより良い景観づくりをしていくことに重点を置くようになりました。平成2511日時点では36地区が指定されています。景観地区に指定された地域では、建築物の色や形に対して多くの規制が設けられています。

「景観地区の自動販売機」

厳かな雰囲気、日本らしい情景など、景観地区に定められている場所に派手な広告は似つかわしくありません。それは自動販売機にも言えることです。清涼飲料自販機協議会が作成したガイドラインでは、控えめな色の1色使いが勧められています。さらに、景観地区であることを逆手に取って、うまくデザインに取り込む方法もあります。木造建築の多い地域では木目を描き、洋風の建築物に隣接するならレンガ模様、石造りの蔵や城が多い地域ならば格子をモチーフにするなど、地域に合った自動販売機の形は様々です。いつもの派手な自動販売機に見慣れている観光客は、シックな装いに好印象を持つことでしょう。

「風景の一部となる自販機」

景観地区に定められていない地域や観光地でも、この風潮は高まっていると言えます。自販機は広告としての宣伝効果は高いですが、景観を重要視する場所で派手な広告を出してしまうとかえってマイナスイメージにつながります。周りの風景を壊さず、さりげなく広告を入れることがもっとも効果的と言えるでしょう。

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